MRである。
前回のファーストシーズンの時は友人に僕の担当の響の公演に付き合って頂いたので、今回は美希と律子Pの友人の希望で律子さんの公演の最終日最終回。千秋楽に馳せ参じてきたので思ったことや単純になにがあったのかを雑に書いていきたい。
例によってネタバレの類には一切配慮していないので注意されたし。
いつもの通り提供から小鳥さんの前説を経てステージが始まった。
前半戦は、relationsやlittle match girl、9:02PMなど、レストランのメニュー見て「値段の高い順にもってこい!」みたいなセットリスト。(語弊のある言い方)
生っすかのCDに思い入れがありすぎてやよいと律子でハンバーガーが流れた瞬間に感動でちょっと仰け反ってしまった。
一曲目の律子ソロはlivE。
律子さんの曲といえば可愛い曲というイメージが強いのだけれど、強さと寂しさの歌でとてもよいですね。
やはりダンサーさんが出てくると実在感が跳ね上がって見入ってしまう。
ダンスのシンクロもばっちりなわけだけれども、舞台上にいるダンサーさんから同じ舞台の上にいて、後ろやあるいは横から律子さんはどう見えているんだろう、などと無粋なことを思ったりした。
ソロが終わるとMCタイム。
力の入った黒井社長のモノマネや先の公演で着想を得たという自らの強みであるメガネと、なんか弱点であるらしいスタイリッシュさを掛け合わせたスタイリッシュメガネポーズを3種披露される。
どれもかわ……スタイリッシュでしたね。
このポーズに合う決めセリフを座席ルーレットで指定された会場のPから募集する流れは、幸いにもかなりの強心臓の方に当たり、仕込みか??ってくらい完璧な感じに収まった。
自分が当てられたらと想像するだけで気絶しそうですね。
あんまりみんながかわいいかわいい言うものだから、最初はちゃんと照れていた律子さんも「次からかわいいって言われてもしりとりで返しますからね」とか言い出してしまう。
「カワイイ!」
「いか」
「カワイイ!」
「イルカ」
「カワイイ!」
「田舎」
かわいい。
というような茶番を挟みつつ、トークも締めに入るころ。
「先ほど強みの話がでましたが、アイドル秋月律子の最大の強みは、なんだかわかりますか?」
メガネ、カワイイ、スタイリッシュと言った声を一通り受け流したあと一拍をおき
「それは」
「あなたですよ」
…………
うおぉーーーい!!
やめろやめろーーーー!!!
そういうの〜〜〜〜〜!!!
えらいこっちゃと思って思わず周りを見回したらば、案の定死屍累々であった。
むべなるかな。僕だって律子Pだったら耐えられなかったと思うよ。
完全に限界ムードの漂う会場をよそに、後半戦が始まった。
後半はジブリや虹色ミラクルなどのアニメ一挙放送になぞらえたようなセトリ。
頭空っぽでも勝手に体が動く曲ばかりのやさしさのセトリでしたね。
ラストの曲は選んでもらった衣装(フォーエバースター)とお姫さまティアラを身につけての恋するミカタ。
Sランクアイドルでした。
MRのすごいところは、本当に中の人の匂いをさせないところで、曲中は当然のこと、MC中や最後の挨拶にいたるまで全編通してアイドルであるということは他のゲームやライブイベントにはない没入感、実在感である。
声優さんも当然、アイドルとスタート地点から寄り添ってきた無二の相棒であるが、アイドルそのものから今までの道のりへの感謝と、その先への約束を述べられた最後の挨拶はまた別の趣があり、律子Pたちの果報に心温まらずにはいられないものだった。
いつもの「アイマス」という言葉がアイドルの口からも我々の口からも発せられぬまま、いつまでも鳴り止まない拍手がその証左というべきものだろう。
終わってみるとほんとMRの技術にももちろん改めて感動したんだけれど、内容もただただ愛に溢れた、愛しかない幸せな空間だった。
その幸せな気持ちを持って帰路につけることのなんと幸せなことだろう。
でももうちょっと近かったらもっといいなというのはさらに遠方から遥々お越しの同僚の方々にお叱りをうけるだろうから黙っておく。
おわり。