THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! 仙台Angel STATION DAY2

 ミリオン6thである。

 去る2019年4月28日、平成という時代の終りに行われたミリオン6thライブ。

 その仙台公演の二日目にのみLVにて参加してきたので、今回はあまり個人には寄らず、ユニットごと曲ごとの感想を雑に書いていきたいと思う。

 

 例によってネタバレの類に配慮していないので留意されたし。

 

 その日は朝から新宿で某アベンジャーズのエンドのゲーム的なものを観てからそのままLVの流れだったので、開演前からすでにだいぶあったまっている状態であり、戦士の表情で会場である新宿ピカデリーに入場したのだが、席は最前列。

 現地であれば泣いて喜ぶところであるが、4時間近くあるであろうLVで最前列となると、それはぼくのような更年期のみんなー!にとっては即ち首の痛みとの戦いである。

 思わず「Whatever it takes」と心の中で呟いて開場前の現地が映るスクリーンを見上げた。

 

 今回のライブのモチーフは、ON AIRのタイトルとそのロゴが示すとおり、テレビの音楽番組である。

 THEATER GENERATIONのシリーズで結成されたユニットが一組ごとに登場し、歌ったりMCをしては次のユニットと交代していくという流れになる。

 果たして現れた一組目のユニットは、ピコピコプラネッツ。

 遥かミリオン星から地球を侵略せしめんとやってきた異星人軍団である。

 登場に際して、照明の消えた闇の中に4人の衣装に仕込まれた電飾のラインのみが輝き、思わず「小さな地球(ほし)の話をしよう」というフレーズが頭に浮かんだが、「こんな衣装が出てくる時代になったのか」という驚きにやがてかき消された。

 一曲目の「ピコピコIIKO! インベーダー」は教育番組のような底抜けに明るい曲調のなかで地球人を「幼年期」と称したり、「さえたやりかた」など、古典SFを嗜んだ人間なら(嗜んでいなくても知っているようなタイトルなので大きな顔はできない)ニヤリとするようなワードが含まれる洗脳曲であり、今回のセトリの中で最もばかになれるこの曲がど頭に来ることによって、会場の雰囲気もいい具合にせーふくされていく。

 続いて謎の振り付け伝授コーナーが始まった。

 前日も参加した友人から予め「可能な限り情報を遮断して臨んでほしい」という報告を受けていたので、ツイッターもなるべく控え、頭空っぽの夢だけ詰め込める状態だったので、当然カップリングのゲロゲロソングのフリなのであろうと思っていたが、体操の説明を聞きながら漫然と体を動かしていると、さすがに「これはもしや……?」と察しがついてくる。

 斯くして始まったのは往年の765ASカバー、スマイル体操である。

 「そうきたか」と思わず膝を打ったのは覚えているのだけど、世界中スマイルになっていたのであんまり記憶にない。

 基本楽しいだけの曲なんだけど、「泣いてごらん」とも言ってくれるので泣きそうにもなってしまう。

 続いての「Getlol!Getlol!SONG」であるが、CDの発売がギリギリだったこともあり、大して聴き込めないままの参加になってしまった。

 ゲロゲロソングという読みの音の通り、「カエル」の歌である。

 遊び終われば子供は帰る。でんでんでんぐりがえってばいのばいのばいである。

 カエルの歌らしく輪唱もするのである。楽しかった。

 

 帰ってゆくインベーダーたちを見送って、どっこい僕らはまだ帰らない。次に現れたのはClearskyである。

 ノスタルジックの権化みたいな前奏に不意に溢れそうになる涙をこらえていると、教室の風景を模したステージで制服のような衣装を纏った二人が「虹色letters」を歌い出す。

 着席をしたまま聴いてしまったのは、最前線だったし首がちょっと疲れてきたからであって、恰も僕も教室の端の席に座りながら二人を眺めているような気持ちになるからとかそういうキモいやつではないよ。は?ちげーし やめろし

 まあそりゃもう全ユニットにあるんですよねって察したASカバーは「笑って!」

 ちゃんとユニットに対して意味の通る曲が選ばれるのが信頼ですね。

  「思い出はクリアスカイ」のタイトルを聞くたびに虹色lettersと混ざった末に虹色クリスタルスカイが脳裏に浮かんでオーレ!ってなる更年期のみんな~!

 …………。

 いませんね。

 こういう曲調が明るいのに歌詞がちょっと寂しいやつはしんどくなります。

 

 クリアスカイと離れても番組は続く。続いて雑誌の撮影風にシャッター音とともに現れたるはりるきゃんの三人である。

 ハルマチ女子のサビは「女子会で友達と笑い合ってる今が好き」という旨の「好き」を僕らが一緒に叫んでいいものだろうか?(顎に手やって首を傾げている絵文字)(3つくらい)となっているこじらせオタクではあるのですが、そこまで強固な意思を持っているわけではないので結局その場のノリで普通にやってしまうのである。

 かわいいは正義。だが正義とは玉虫色だ。

 Do-Daiはとにかく大成功です。(話し出すと長いと思うものは逆に短く纏める)

 「彼氏になってよ。」は普通にデレデレしながら聴いてました。篠宮さんってちょっといいよな。気になるなみたいな顔して聴いてました。俺がもうひとりいたら首を飛ばしていた。

 

 最後に現れたのは4 ruxuryの4人。

 まさしく大人の魅力たっぷりのユニットであり、タイツとかがすごくその……フフ。

 「RED ZONE」のイントロが流れ始め、最初からクライマックスだとばかりに会場が赤く染まっていく。

 「最初からクライマックス」というとモモタロスを思い浮かべる人が多いですが、僕は板垣恵介餓狼伝丹波対堤戦の観客派です。閑話休題

 4人ともパートが回ってくるたびに「すわ歌が上手い」と驚くぐらい歌が上手いので、激しい曲なのに聴き心地もよくてすごいんだ。(語彙力の低下)

 カバー曲はジャジーな9:02PMとまさかのID:[OL]のほぼ対極と言っていい“良さ”のある二本立て。いやまさかのというか考えてみればこれしかないというチョイスではあるのだけれど。

 ユニットコーナーの最後を飾るのは、みんなだいすき「花ざかりweekend✿」。

 ラスサビでは全ユニットがバックダンサーとして登場し、曲調とも相まって華やかさがえらいことに。

 眩しい舞台の輝きに照らされながら、ほんのひとときだけ、今日が日曜日であり明日も仕事であることを忘れて心の底から笑った。

 

 斯くしてユニットごとの時間は終わり、最終ブロックであるソロ曲やユニット混合の曲の時間に突入していくのであるが、これを一個一個感想言っていくといい加減終わらないので、このライブの肝であろう番組風のコーナーの感想に留めておくこととする。

 ファンタジスタ・カーニバルとFYWが聴けてニッコニコ。

 まあ長々と垂れ流してきましたが、一言で言えば「よかった」ということです。

 

 おわり。